ジーンズへの想い

~ジーンズ作りへの想い~

初めまして。代表の大薗英樹と言います。1996年に独立、1999年に自社ブランドspotted horseをスタートさせて頂きました。その独立したきっかけはメーカーの生産管理のお仕事をしてた時のある事件なんです。それはある日、下町のある小さな縫製工場さんに展示会サンプルの縫製依頼に行った時のこと。

職人のおっちゃんは腕も人柄もよく、いつもボクを可愛がってくれました。 しかし仕事には厳しく、その時もボクのミスで、指示内容と型紙の仕様が矛盾してたのです。ただ、おっちゃんもその時は気づかず、ボクが帰ろうとした時、2Fの窓が開き、おっちゃんが仕様書と型紙を窓から投げつけてきました。

「いくらなんでもそれは無い!」とカッとなって、2Fに駆け上がり言い合いに。その時、言われたんです。「縫えもせんのに、偉そうにいうな」と・・・

ボク『ほなっ、縫えたら偉そうに言うてええんやなっ!』
おっちゃん「えらけりゃ、縫うてみっ!」
ボク『わかった!縫えるようになったらぇ!」

高校生の時にヴィンテージ古着にハマり、やるなら絶対デニムと直感的にというか、潜在的に決まってたのかもしれません…こうして、縫製の修行に岡山に行きました。

余談ですが、それから3年後… 修行から帰ったボクは、その職人さんに電話をし、修行を終えた報告をしました。(もちろん、仕返しでは無いですよ!)そしたら一回おいで、と声をかけてくださりお邪魔させて頂きました。しかも豪華なお寿司をとって待ってくれてたのです!そして「ようやった」と労ってくださいました。

最後に販売員から生産管理、縫製と様々な経験をしてきましたが服作りに関わる全ての事が出来るわけではありません。自分が出来ない分野に敬意を表し、感謝を忘れないよう心懸けています。自社ブランド設立から20年が経ちましたが、もっと上手くなりたい、品質向上にゴールはないと思います。

CEO OZONO HIDEKI
OZONO JEANS MEMORY